インタフェースの概要

このツールReliefSculptorの特徴的なインタフェースは、次の二つです。
  1. 切削線上の断面形状の指定
  2. レイヤシステム

1の、切削線というのは、彫刻刀が通る軌跡のようなものと考えてください。まず、彫刻刀が通る道筋を描き、その次にその彫刻刀の断面の形状を設定します。これにより、自由に形状が変化する彫刻刀で削ったような形状を表現できます。


(断面形状の指定概念図)

切削線は、スプライン、直線の2種類があります。その各コントロールポイントに、断面を指定することが可能となっています。その間の断面は滑らかに補間されます。


(直線とスプラインの切削線上の断面の補間 高いところは白、低いところは黒)

なお、切削線という表現は少し難しく、一般的でない言葉なので、ツールの方ではラインという言葉を使っています。


2のレイヤは、オブジェクトを分解してモデリングするために使います。レイヤごとに、高さを調整してから、合成します。レイヤの合成方法としては、高さが高い方を上にする合成法と、高さを足し算する合成法とがあります。


(二つのレイヤ合成法)

この二つの合成法を上手く用いてオブジェクトをモデリングします。
実際のモデリングの例を示します。人の横顔をまず3つの部分に分け、高さを調整してから高さを足し算する合成法を用いて合成します。次に、別に作った髪の毛を、高さが高い方を上にして合成する方法を用いて合成し、完成します。(下)


(レイヤ合成)


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